生徒からの『感謝』の二文字に、学院長としての役割を教えてもらった私

Vol.1417
今日は、夏休み前の修了式でした。

長いお休みに入る前に、
福井県警察本部
サイバー犯罪対策課の方にお越しいただき、
ネット・SNS講座を実施しました。

最近増えている特殊詐欺や闇バイト、
SNSをきっかけとしたトラブルについて、
実際の事例を交えながら
お話しいただきました。

便利で楽しいインターネットですが、
一歩間違えると、
自分だけでは解決できないトラブルに
巻き込まれてしまうこともあります。

正しい知識を身につけ、
自分で自分を守ること。

そして、困ったときには
一人で抱え込まず、
周りの大人に相談すること。

夏休みを安全に過ごすために、
とても大切なことを
教えていただきました。

そんな修了式の日。

1年生の生徒が、
私のところへやってきました。

「夏休みの前に、
西村先生に伝えたいことがある」

おやおや。
どうしたのかな。

まだ入学して3か月。

何かあったのかな。

親御さんとけんかしたのかな。

夏休みに入ることが不安なのかな。

それとも、
夏休み明けの試験が
心配なのかな。

私の頭の中では、
いろいろな想像がフル回転(笑)

少し心配しながら、

「どうした?」

と聞いてみると……。

「お誕生日、
おめでとうございます!」

と、笑顔で言ってくれました。

7月8日が誕生日でしたが
ずっと出張だったり、
一足早い夏休みで
沖縄にいたりと
会えなかったからと。

そして、その手には
小さな紙袋が。
私に渡してくれました。

袋を開けてみると、
中から出てきたのは、
とってもかわいいフクロウ。

これは、
(株)IRODORIの
ふくいICT中央高等学院と
エールICTアカデミーの
マスコットキャラクターです。

よく知られているお話ですが、
フクロウは学問の象徴ともいわれ、

「不苦労」で苦労をしない。
「福来郎」で福を呼ぶ。

そんな縁起のよい意味があります。

学校のマスコットを考えたとき、
「絶対にフクロウがいい!」と思って
このキャラクターを作りました。

建物の横の大きな看板にも
描かれています。

きっと通学のときに
看板を見てくれていたのでしょう。

「これ、どうやって作ったの?」

と聞くと、

なんと、AIに編み図を作らせ、
その編み図をもとに、
自分で編んで作ってくれたそうです。
もう、すごい感動!

さらに、
私の似顔絵まで描いてくれていました。

とても優しい表情の絵。
とてもうれしくなりました。

カードを裏返してみると、
右下に、
そっと書かれた「感謝」の文字。

胸がいっぱいになりました。

正直に言うと、
まだ入学して3か月。

私はまだ、
彼女に何もしてあげられていない。
そう思ってしまいました。

もちろん、私たちの学校の職員は、
一人ひとりの生徒をよく見ながら、
細部にわたって全力で
サポートしています。

困っていることはないか。
無理をしていないか。
安心して過ごせているか。

職員みんなが、
生徒たちの小さな変化を
見逃さないように
関わってくれています。

でも、私はどうだろう。

経営者なので、
ずっと学校に
貼りついていることはできず、

人にあったり、打ち合わせしたり
営業にでかけたりして、
外にでることも多い

だから、時間のある限り、
学校内をうろうろして
廊下ですれ違ったときに
声をかけるくらいしか
できていない。

でも、もしかすると彼女は、
私個人に対してというよりも、

この学校を作ってくれてありがとう。

安心して通える場所を
作ってくれてありがとう。

そう伝えてくれたのかなと思いました。

この学校で過ごす時間が
彼女にとって居心地がよく

少しでも楽しいと
思ってもらえているからこその
「感謝」なのかな。

そう受け止めることにしました。

学院長の仕事は、
すべての生徒に直接何かを教えたり、
毎日長い時間を一緒に
過ごしたりすることはなかなかできない。

だけど、
生徒たちが安心して
過ごせるように、

そして生徒を支えてくれる職員が
力を発揮できるように、

学校全体の環境を整え、
この場所を守り続けること。

それが私の役割なのだと思います。

子どもたちが安心できる居場所を
作り続けなければならない。

学校には、
勉強をする場所という役割だけではなく、

困ったときに相談できる人がいて、
自分のことを見てくれる人がいて、
そのままの自分で過ごせる。

そんな「心を守る場所」
としての役割も
あるのだと思います。

先日もSちゃんから
心のこもったお手紙をもらい、

今日はFちゃんから
手作りのマスコットをもらいました。

子どもたちの気持ちを受け取るたびに、
もっともっと頑張ろう。
そう思わせてもらいます。

最近は、このブログを
生徒たちも読んでくれているようで、

「先生、ブログ読んでるよ~」

と、声をかけてくれます。

それも、本当にうれしい!

子どもたちを応援したいと思って
始めた学校ですが、

気がつけば、
私のほうが子どもたちに
たくさん応援してもらっています。

応援する人と、応援される人。

どちらか一方ではなく、
お互いに支え合うことで、
学校という場所は
作られていくのかもしれません。

Fちゃん、ありがとうね。

一生懸命作ってくれたフクロウも、
優しい似顔絵も、

そして、そっと書いてくれた
「感謝」の二文字も、
ずっとずっと大切にします。

すごく、すごく、うれしかったです!

今日も最後まで読んでいただき
ありがとうございました。